
トレーニングや運動を始めて、プロテインを飲むかどうか考えた時に1度は気にしたことがあるのではないでしょうか。
今回はこの質問に対しての回答と、僕自身の経験と持論を踏まえていくつかお話します。
目次
プロテインって添加物が多いの?
一般的なプロテインには実際に様々な添加物が含まれています。
甘味料、香料、着色料、乳化剤、ビタミン、カルシウムなどなど…。
ここ数年(最近)のプロテインは本当に美味しい商品がどんどん発売されていますよね。
その上で添加物無しでは美味しいプロテインは作れないと思います。
むしろ商品の性質上、必須ではないでしょうか。
牛乳を原料として作られている1番メジャーなプロテインのホエイプロテインは添加物を除くと、ただ牛乳からタンパク質を抽出した粉末になってしまいます。
そうやって原料からタンパク質を抽出しただけの無添加のプロテインも種類はすごく少ないですが実際にあります。
添加物によって味付けがされていないので美味しい商品ではありませんが、添加物の含まれている商品に比べて健康的です。
添加物が含まれているのは他の食品も同じ
プロテインに限らず僕たちが普段から口にしている様々な食品や食材にも添加物はたくさん含まれています。
食品を美味しくするため、品質を保つためには添加物はどうしても必要なのです。
野菜やお米など
野菜やお米は農薬や化学肥料を使って栽培されているので、食材の中には農薬や化学肥料がいくらか残留しています。
殺虫剤を使用しなければ作物は虫害を受けてしまいますし、肥料を使用しないと作物の生育が悪くなり収穫量が下がってしまうのです。
安定した品質の作物を出荷するためにも、農薬や化学肥料を最低限使用する必要があることを理解しておきましょう。
お肉や卵など
鶏や牛などの家畜に関しても、エサ(飼料)に使われている牧草や穀物などが農薬や化学肥料を使用して栽培されたものであることがほとんどです。
そのエサを食べて育ったことで、微量ながらも添加物を含んだ肉や卵となって出荷されます。
また肉質を良くしたり、卵の殻を硬くするために家畜動物にアミノ酸やカルシウムなどを摂取させる農家さんもいます。
そういった添加物を与えるのも、あくまで美味しいお肉、割れにくい品質の良い卵を生産するための畜産農家さんの企業努力なのです。
プロテインの添加物を気にしてしまう気持ちはわかりますが、今の世の中の食品は添加物だらけです。
ただし、美味しくするためだったり、食品の品質を保つためにも添加物が必要不可欠であることを知っておきましょう。
添加物は体に悪いものなのか?
添加物と聞くだけで「体に悪そう」と思われる人がいますが、全ての添加物が悪いものだというわけではありません。
食品の型崩れを防ぐためのものや、色で美味しさを演出するために必要なものなど、添加物には様々な種類があります。
「例えば皆さんはゼリーを食べたことはありますか?」
※説明しやすく、読者の方にも想像しやすいと思ったのでゼリーを例としてお話させていただきます。
ゼリーといえばぷるんとしていて、色々な味のものがあって、味に応じた色が着いていますよね。
このゼリーのぷるんとした食感はゲル化剤という添加物によって出されています。
味に関しては果汁や香料によるものがほとんどです。
そして色はほとんどが着色料によって着けられています。
みかんやぶどうなどの果物系や、ソーダ、コーヒーなど様々な種類のゼリーがありますがどれも美味しいですよね。
ゼリーという食品を作る上ではいくつもの添加物が必要なのだということがわかっていただけたと思います。
他の食品に関しても同様に、美味しくするため、味の調整をするため、保存期間を長くするためなど、様々な用途・理由に応じて添加物が含まれています。
冷蔵庫の中にある食品の『原材料名』の欄を見ていただければ、いかに多くの添加物が含まれているのかがわかるでしょう。
プロテインに含まれる添加物について解説
先ほど挙げたプロテインに含まれている添加物についてそれぞれ個別に解説します。
・甘味料
・香料
・着色料
・乳化剤
など
甘味料
食品に甘味を加えるものです。
プロテインにはチョコ味やバニラ味、マイナーな物ではラムネ味やマンゴー味など様々な味がありますが、どの商品の甘さも基本的には甘味料によって付けられています。
香料
食品に香りと味の一部を付与するものです。
チョコ風味やストロベリー風味など、商品ごとの風味の違いは香料によって出されているといっても過言ではありません。
商品ごとに違った味を楽しむためにも香料はもはや必須の添加物です。
着色料
着色料は加工段階で人為的に色調を調整するために使われるものです。
例えばプロテインにおいては着色料を使用しなければどのプロテインも同じような色合いになってしまいます。
そのためシェイクした時や摂取する際に色の違いで商品を楽しむということができなくなってしまうのです。
商品の違いを楽しむためにも着色料による色の差別化は重要だと思います。
乳化剤
乳化剤とは『油と水』など、本来混ざりにくいものを混合して均一に乳化させるために用いられます。
プロテインにおいては乳化剤がないと、プロテインが混ざりにくくダマになったり、品質が保たれなくなったりします。
粉末のプロテインが溶けやすいかどうかというのは『風味』と同じくらい重要ですよね。
まとめ:添加物は食品を美味しい商品にするためには必要なもの
プロテインに含まれている添加物を気にしてしまうのはわかりますが、今の世の中においてはプロテインに限らず、ほとんどの食品に添加物が含まれています。
添加物といっても食品によっては加工の際にどうしても必要な物もあるので、そこは理解しておきましょう。
様々な添加物のおかげで、僕たちを取り巻く食事の『美味しさ・品質・食感・見た目』の演出がされています。
過敏に気にするのではなく、程よく付き合っていくことが大切でしょう。
プロテインも商品によっては添加物の入っていない物もあるので、どうしても気にしてしまう人はそういった商品を摂取するようにしましょう。